特別講演(8/30)
題目: 生成AIが拓く新しいゲームの可能性
三宅 陽一郎
概要
生成AIはますますデジタルゲームのAIに浸透しつつあります。生成AIはゲームの作り方を変えると同時に、ゲームデザインの新しい可能性を拓きます。
本講演では生成AIによって、どのようなゲームデザインが可能になり、どのような仕組みによってゲームが新しく組み立てられていくかを説明いたします。
略歴
ゲームAI開発者。博士(工学)。東京大学生産技術研究所特任教授、立教大学大学院人工知能科学研究科特任教授、九州大学客員教授、東京工科大学客員教授、東京大学先端科学技術センター客員上級研究員。情報処理学会ゲーム情報学研究会運営委員、日本デジタルゲーム学会理事、人工知能学会編集委員会副委員長・シニア編集委員、『大規模デジタルゲームにおける人工知能の一般的体系と実装』にて2020年度人工知能学会論文賞を受賞。著書に『戦略ゲームAI解体新書』『人工知能のための哲学塾』『ゲームAI技術入門』など多数。
(参考)
『メタバースの成立と未来 -新しい時間と空間の獲得へ向けて-』, 情報処理63巻7号,pp.e3–e36,(2022).
『メタバース』の世界, JOSHORI, (2021).
基調講演 1(8/31)
題目: 「からだ」の自在化から「こころ」の自在化へ
稲見 昌彦
概要
AIやロボット技術により、今後さらなる自動化への流れが加速するだろう。しかしどれだけ歌の上手な歌手がいたとしてもカラオケで歌う楽しみは消えないように、自ら試行錯誤し、新たなスキルを獲得し、表現する喜びは今後も消えないだろう。この自発的な営みこそ、まさにエンタテインメントと換言できる。
本講演では新たな身体性やスキルを獲得するための自在化身体技術について紹介するとともに、こころの自在化社会を展望する。
略歴
東京大学大学院工学系研究科博士課程修了 博士(工学)。電気通信大学、慶應義塾大学等を経て2016年より現職。
自在化技術、人間拡張工学、エンタテインメント工学に興味を持つ。
米TIME誌Coolest Invention of the Year、文部科学大臣表彰若手科学者賞などを受賞。
超人スポーツ協会共同代表、情報処理学会理事、日本バーチャルリアリティ学会理事、日本学術会議連携会員等を兼務。
著書に『スーパーヒューマン誕生!人間はSFを超える』(NHK出版新書)、『自在化身体論』(NTS)他。
基調講演 2(9/1)
題目: 現実世界の人間の行動を変えるゲーミフィケーション
長坂 剛
概要
アプリで現実世界の人間の100万人に行動変容を促し、生活習慣の改善に効果を出している「みんチャレ」がどのようにゲーミフィケーションの要素を活用し、働く世代の禁煙やシニアのフレイル予防などに効果を出しているかを紹介しながら、最新の生成系AIの活用事例とユーザーの反応から見えてきた上手なサービスへの活かし方を一緒に考えていきます。
略歴
学生時代に医療専門チャンネルのTVディレクターや大学講師を務め、稼いだ金を300万円ほどアーケードゲームに使う。ソニー株式会社に新卒入社し、B2B営業や本社事業戦略、PlayStationの新規事業などを経てSony Startup Acceleration Programで「みんチャレ」を事業化し、A10 Lab Inc.としてソニーから独立。ソフトバンクアカデミア外部1期生。